部屋に戻ると、相変わらず熱心な勉強が続いている。従来の通信制がもっていた「時間がゆったり流れていて」という、昭子さんが作文に書いた様相は、変化しつつあるようだ。窓に映る蛍光灯の灯を見ながら思った。いつかの報告の中で、M君が書いていたように、「高校卒業の目標は『大学進学』へと変わった」という気持ちは、この学習会に参加している生徒の気持ちかもしれない。文部省による制度の改変は、通信制を単なる通過点にしてしまおうとしている。そう考えると少し寂しい気持ちがした。生徒会役員研修会六月T八日、日曜日。教職員共済組合の宿泊施設であるリーセントホテルで生徒会役員研修会がある。この研修会は年に二回、二月と六月に、一泊二日の泊り込みで行われてきた。今年から六月の研修会は日帰りでしようと、生徒のほうから申し出があり、一日で済ますことになった。