「自主管理」を希望し、実際に成功させている例はもちろんあります。自分たちで管理員を雇用し、設備点検時には立ち会ったり、数人で会計帳簿をチェックし、不正が起きないシステムを構築したり…。理事長や理事が漏水や音の苦情など住民からの声に迅速に、しかも24時間対応しているところなどもあります。しかしこのような話は極めて少数派。現実には、住民全員が「自分ち管理に参加して建物を守っていくメンバー」と考えない限り、特定の人に負担がかかりすぎ、長年この状態を続けることが難しいのです。一部の人に業務が集中したことで他の住民が管理に無関心になった、という話や、役員が組合のお金を着服する金銭トラブルを起こしてしまった、という話もあります。「自主管理」は続けることができさえすれば理想的なスタイルであることは万人が認めるところです。ただし、「委託管理」以上に強い住民の結束力と協力が必要になることを忘れないようにしなければなりません。