待合室も白と金で統一されたヨーロッパのサロン風のインテリア。家具やシャンデリアもヨーロッパのものだ。そして、いくつもある小部屋もパウダールームも、私の細かい女性への心遣いが現れている。それらはすべて同じ雰囲気で統一されている。「女性好みであるのはたしかでしょう。でも、たるみやシワといった美容の事で思い悩んだ女性たちに、少しでも気持ちの負担を和らげてもらえるようにと考えました。私の好みでもありますが……。ただし、男性にはあまり居心地がいいとはいえないでしょうね。実際、私の患者さまには男性の方もいらっしゃいますが、気恥ずかしく感じてしまうようです」私は微笑みながら傍らの天使像に目を向けた。天使像は私のコレクションだ。おもに名品とされるマイセンのものをヨーロッパへ行くたびに探すのだという。