教える側にその姿勢思想がなければ、育むことが大事といっても、いつの間にか“伝達マシーン”になってしまいます。知識を切り売りする、単に伝えるというのは本当に楽なのです。「今回はここまで解説したから、それを丸暗記しろ」といっているようなものです。人間教育というのは、その教える側の本人に魂が入っていなければ、決して本来のものにはなり得ません。教える側も真剣、教えられる側も真剣、これが唯一無二のものです。不思議なものですが、こうして人が対峙する時、片方が五〇%の力しか出していなければ、五〇%の反応しか戻ってきません。一〇〇%の力を出し切れば、必ず一〇〇%の反応が返ってくるものなのです。これは老若男女を問わず、いつの時代も変わりません。したがって人間教育とは、お互い切磋琢磨する上に成立するものなのです。