「世の中で生きていくための、その子にある個性をいかに見つけ出して、伸ばしてやれるか。それこそが教育の役割なのではないでしょうか」専門家はさらに、学校教育の崩壊や子どもたちの学力低下が問題になるのは、「ある年代の人たちが手を抜いたからだ」と指摘する。「人間なら誰しも、ある年齢になったときに、たとえば、価値観、生き方といったものを次の世代にバトンタッチしていかなければなりません。ところが、第二次世界大戦に負けた結果、自分の主義主張をはっきりといえない人たち、いわない人たちが、一つの層としてできてしまいました。本来ならば、自分はこう思う、こう考えるとなにごとにつけ一家言あってしかるべきなのですが、彼らは妙に黙ってやりすごそうとする。いま子どもの教育をめぐって、さまざまな問題が噴出しているのも、そんな大人の責任なのかもしれませんね」「生きる力」とはいったい何か、いまこそ真剣に考え直す時期にきたといえるのかもしれない。
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