「近くに来たら寄れよ。面白いところへ案内するからよ」私に名刺をくれて、そんなことを言ってくれたが、実際にはそれはどの付き合いをする気はない。「何か俺の助けがいるんなら相談にのるぜ」こんなことも言われたが、自動車教習所の教官として、相談のお礼に何かと協力などしなければならなくなったら、私には身の破滅が待っているだろう。そんなことになって家族と別れるのも私にとっては怖い。同じパンチパーマでも右翼の方は、生きるスタイルが斜めのような気がする。一度、私の担当になったが、教習所のコースを走っていて、私よりはるかに年下の相手に、「違う、そこんところ、右だ」と怒鳴るように注意したら、「何だとこの野郎、口のきき方に気をつけろ」とすごまれて私は思わずオドオドと縮んでしまった。彼らには立場は関係ない。この辺が任侠と政治団体の違いなのだろうかとも思う。
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