自分にないものを人に与えることはできないし、自分にふさわしくないと思っているものは、人から受け取ることができません。だからこそ、自分を愛することから始めなければいけないのです。自分を愛せるから人を愛せる。人を愛したことによって、その人から愛が返ってくる。人とのすばらしい関係は、まず自分から愛を発信することでつくられていく。これに気づくことが、女性として成熟するということではないでしょうか。私の知人に、三〇代後半とか四〇代とか、ある程度の年になってから結婚した人たちが何組かいます。一緒にいると、彼らがとても愛し合っていることがわかります。若いときに結婚した夫婦と違い、なんというか、ふたりの問に愛がほとばしっている感じがするのです。これはおそらく、それぞれが人生経験を積むうちに愛についての考えが整理され、その上で結ばれたからだと思います。とくに女性は、「愛することの価値」をよく知っていると感じられます。